2009年7月30日(木)
寒冷療法と温熱療法
寒冷療法…患部を冷やす治療です。
冷やすことで炎症を抑えたり、痛みの感覚を鈍らせたり、筋肉のつっぱりを軽減させたりします。
大切なのは「急性期の炎症がある場合に行う」治療であることです。
患部が熱をもっていたり、赤く腫れていたりする時は、この寒冷療法を行う目安になります。
(たとえば、カゼで熱があるときに、氷まくらや氷嚢を使うのと同じです)
温熱療法…患部を温める治療です。
慢性期の痛みを緩和したり、関節の拘縮(動きの制限)を改善したり、筋肉の緊張を解くために行います。
当院では、以下のような温熱療法があります。
「ホットパック」:温めたパックを患部に当てる。
「マイクロウェーブ」:電磁波で体の深部まで温める。
ご家庭では入浴によって温めたり、使い捨てカイロで患部を温めたりするのが効果的です。
<注意点>
急性炎症や外傷の急性期には症状を悪化させることになるので行ってはいけません。
一般的に、肩こりの場合、慢性的であることが多いので「温熱療法」が効果的でしょう。
ただし、肩こりは慢性的であっても一時的に痛みが憎悪したり、つっぱり感が悪化したりする場合は「寒冷療法」もよいと思います。
大切なのはコレ
急性期の炎症 → 「寒冷療法」
慢性期の症状 → 「温熱療法」
ぜひ、目安にしてくださいね。